
2019年3月12日 晴天
茅野駅から車で5分程度の距離、諏訪大社前宮近くにある「信州八ヶ岳 長寿寒天館」を、串田和美さんやトランクシアターの関係者みなさんが下見されました。
信州八ヶ岳 長寿寒天館 外観 |
不思議な屋根裏部分 |
寒天販売休憩所での下見メンバーのみなさん |
茅野は寒天の産地で、昔から寒天産業によって、他の地域の人がここを訪れる(出稼ぎや運搬などで)ことが多かった場所です。
寒天は海から採った天草から作られていて、いわば海と山の間の子であり、そんな関係性が、この地域の人と他の地域の人の接点にもなってきていたといいます。
当時の様子について「この地域が山なのに磯の香りがしていた~」と、メンバーの木下さんが子ども時代の話を串田さんにしてくれたりもしていました。
串田さんの演劇がここに起こる…今回下見をしただけでは、
なかなか想像も創造もできない状況で、少し唖然とみなさんがしていたのが
印象的でした。
普段から、事前の予約を受け付けたお客さんしか入れない場所となっている
「長寿寒天館」ですが、串田さんの演劇をする際には、
今のメンバーに加え、もっといろいろな立場の方が関われる場にしていきたいと
想い描いていましたが、串田さんは今回下見をしただけではとても不安そうでした。
「今から演劇だけでここに盛り上がりが起こせるのか?」
~これからのプロジェクトの大切なことを、たくさん串田さんやスタッフ
のみなさんからいただけた下見となりました。
今回のプロジェクトのメンバーは現在、デザインや建築で茅野の街づくりを担う
設計会社の木下さんと寒天産業で働く熊澤さん・地域の文化活動を牽引する
NPO法人の八幡さんとその仲間のみなさん・演劇づくりのサポートをしてくださる
地域劇場スタッフのみなさんで取り組み始めています。
そして、これから茅野の西山地域のみなさんと一緒に楽しんでいきます。
今回はそれぞれの代表の方に下見を案内してもらいました。
下見の後、みなさん一堂に
「ここがどうなっていくかワクワクする」
「あの場所のどこが演劇の入り口になったら面白いかな」など、
わくわくされている様子から、何かがここから始まる瞬間を感じました。
串田さんの演劇を中心に、ここから劇場となる舞台と
その舞台に関わる出来事をゼロからつくる・・・そんな展開になりそうです。
試行錯誤がいっぱいですが、勝手に盛り上がっているプロジェクトメンバーからの
枝葉は、すでにたくさん広がっています。